今回は囲碁の勝利条件について説明します(^0^)/

上の図を見てください。 今度は碁盤が小さいです。 今までは縦横の線がそれぞれ19本ありましたが今回は9本です。 この碁盤のことを9路盤といい、今までの碁盤を19路盤といいます。 普通は19路盤を使いますが、 初心者のころは9路盤などで練習します。 13路盤もよく使われています。
黒と白が上のように進んだとします。 黒と白、 どちらが勝っているのでしょうか?

上の図を見てください。 たくさんの丸が書かれています。 赤丸は黒が囲った領域です。 このことを黒が囲った陣地といいます。 青丸は白の陣地です。 陣地の大きさは線の交点で数えられ、 単位は目(モク)です。 つまり、 黒は32目、白は29目で黒の3目勝ちといえます。 しかし、黒のほうが先に打ち始めるので少し有利です。 そのため、白に6.5目を足すというルールがメジャーです。 この6.5目をコミといい、昭和の頃に出来たルールです。 コミありの場合、 黒は32目、 白は35.5目となり、 白の3目半勝ちとなります。
取った石のことをアゲハマといいました。 相手の石をとるので、黒番の人は白石のアゲハマを持っています。 このアゲハマは、 対局終了時に相手の陣地を埋めることに使ってよいことになっています。 なのでたくさんの石をとると、 たくさん相手の陣地を減らすことができるので有利となります。

次に、不思議な形を紹介します。 上の図を見てください。 白が黒を取りたい場合、 A点に打てば黒石をとることができます。 すると、下にあるような形となります。 しかし黒も白を取ろうとするとすぐにB点に打てば取り返せます。 すると上のような形となります。 またその黒をA点に白が打てば取り返せます。 このようにして取り返しが永遠と続く形をコウといいます。 この形が出てきた場合、 すぐに取り返すという行為が禁止になります。 なので白がA点で黒をとったとすると黒がその白石を取り返すためには、 一度他の場所に打ってから取り返さなければならないことになります。
今まで紹介してきたことがわかれば、 囲碁を打つことはできると思います。 実質ルールは、取り方、陣地、コウぐらいです。 生き死になどはそのルールがあるから発生したことであってルールではありません。 ルール(取り決め)が少ないのも囲碁の特徴です。 「ルールが少なすぎて何をすればいいかわからない」というのはよく聞く言葉です>< 入試などに例えるなら、 ルールがある程度多いチェスや将棋、 麻雀などは証明問題、 囲碁は小論文。 ...といったところだと思います^^。 小論文も「何を書いたらいいかわからない」はよく聞きますよね...><